ばんからさんが通る。

Bankara is attitude. Not style.

曾祖父の履歴書。徐州徐州と。

おはようございます。

 

 

曾祖父の、軍歴証明書を取り寄せました。

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血圧140以上は早めに病院へ!笑

 

 

曾祖父は陸軍でしたので、陸軍の軍歴証明は各都道府県の管轄になっています。

 

前回の記事はこちらになります。

http://bankara3.hatenablog.jp/entry/2017/11/07/225601騎兵の曾祖父

 

青森県の場合ですが、請求するにあたり必要な情報は

・対象者の本籍

・名前

・生年月日

 

あとは対象者と請求者の関係が、3親等以内であること。

必要書類は省略します。

 

私は現在、海軍に在籍していた別な親族の調査で、厚生労働省にも調査依頼を出していますが、そちらは6親等まで可能とのこと。

 

まずは電話で問い合わせ、↑の情報を担当者にある程度伝えると、該当する記録があるかどうか調べてくれます。

 

軍歴簿が残ってあり、請求を希望すると、請求者の住所に書類が送られてくるので、記入して、その他指定された必要書類をこちらで用意してまとめて返送します。

 

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しばらくすると軍歴証明書の写しが届きます。

 

 

 

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おお!本当に騎兵だった。

 

表側は徴兵〜兵役中、予備役頃のことがメインで記載されていますが、

後備役任官中に支那事変が勃発、召集されたようで

以下に記載されている〇〇の戦いに参加 のような出来事は、全て後備役の兵隊としての出来事ですが、

昔は徴兵期間を終えた予備、後備役の人も普通に戦争に参加していたということがわかります。

 

ちなみに日本の徴兵制は、

定められた2年間の兵役の後も、

予備役〜後備役と続き、

さらに第〇國民兵役となり、それが終わってようやくcivilian に戻るという感じで、

映画でよくある「赤紙」は

兵役を終えた予備役、後備役中の人に来るものなのだそうです。

 

兵隊生活未経験の人に突然来るものだと思っていましたが。

それならまだ話はわかります。

 

騎兵23連隊は盛岡の部隊、

騎兵第8連隊は弘前

騎兵第108大隊というのは、詳しくは資料が見つかりませんでしたが、

この、軍歴簿の書き方だと

どうやら騎兵第8連隊が母体となっているようですので、

おそらく大陸派遣用に予備役兵を集めて編成した臨時の部隊かなんかなのでしょうか。

 

また、祖母が言っていた、「戦争に行く前に弘前にいて、そこへ(祖母の)母が面会に行った」

というのは、事実でしょうね。書いてある通りなら、弘前に集められたはずですから。

 

 

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パソコンで打ち込まれた物なのでなんか味気ないですが、公印が現実感を出しています。

 

 話がそれましたが、

表からの続きで曾祖父は広島の宇品から、船で朝鮮へ渡り、中国へ行き、

中国北部を転戦し

 

かの有名な徐州会戦で、被弾したとあります。

 

何の弾で撃たれたのかは定かではないですが、

過去に医療系の写真図解で貫通銃創の写真を見たことがあるので、結構大き目、結構な出血があったはずだと思います。

落馬はしなかったのだろうか?

馬は無事だったのでしょうか。

 

それはともかく、戦場という混乱した場所で、撃たれた曾祖父を見つけて傷の処置をし、野戦病院まではこんだ衛生兵や仲間の兵隊の方には、本当に頭の下がる思いです。

 

靖國神社には、軍馬をはじめ鳩や犬、戦場で人間と一緒に戦った動物の慰霊碑があり、彼らも一緒に戦った仲間として祀られております。

 

 話をもどしますが、

その後は病院を転々とし、内地へ帰還し、第一国民兵役に編入され、

大東亜戦争はまだ続くも、

その後、腕の傷のせいなのか理由はわかりませんが(戸籍では曾祖父は家督でした)召集は無く

終戦を迎えたようです。

 

 

私は、曾祖父に会ったことはありませんが、

右腕の貫通銃創の骨折で、当時の医療で、

どの程度回復するのかわかりませんが、果たして生活に困らないほど回復できたのだろうかと思っています。

 

曾祖父のことを調べたことにより、また新たに知りたいことが増えました。

 

支那事変の資料、騎兵の資料、当時の戦場における医療…

 

全て調べるには時間はかかりますが、ある程度調べたら、

この軍歴簿は資料とともに、親族へも届けるつもりでいます。